日本環境変異原ゲノム学会第55回大会(東京)

ご挨拶

時下、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は日本環境変異原ゲノム学会に対し格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、日本環境変異原ゲノム学会(JEMS)第55回大会を、2026年11月14日(土)および15日(日)の2日間にわたり、星薬科大学(東京都品川区)において開催いたします。

本学会の前身である日本環境変異原学会は1972年に設立され、環境中の変異原性物質がヒトの健康に及ぼす影響を科学的に明らかにすることを目的として、基礎から応用まで幅広い研究を推進してまいりました。2021年に学会名を日本環境変異原ゲノム学会へと改めて以降は、ゲノム科学の急速な進展を背景に、産・官・学の多様な専門家が一堂に会し、有害化学物質の検出・同定・代謝・作用機序の解明、標準試験法の確立に加え、食品、医薬品、農薬、環境化学物質、労働衛生などに関わる評価・規制・教育において重要な役割を果たしてきました。

第55回大会のテーマは、「ゲノム科学で探る、環境要因と健康リスク」といたしました。近年、次世代シーケンス技術やバイオインフォマティクスの発展により、環境要因によって引き起こされるゲノム変異やエピゲノム変化を、多角的かつこれまでにない解像度で捉えることが可能となってきました。一方で、こうした膨大で高度な情報を、いかにして健康リスク評価や安全性評価へと結び付け、社会に還元していくかが、私たちに課せられた重要な課題となっています。

また、近隣のアジア諸国は、生活環境や生活様式において多くの共通点を有しており、健康リスクに関しても共通する課題が少なくありません。こうした背景を踏まえ、本大会では国際的な視点からの議論を深めることを目的として、日韓台による二つの合同シンポジウムを企画しております。

本大会を通じて、環境要因によって誘発されるゲノム・エピゲノム変化と、それらが健康リスクへと結びつく分子機構について、基礎研究から応用研究、さらには規制科学に至るまで、分野横断的な議論の深化を図ります。伝統ある本学会の強みである学際的研究者コミュニティによる活発な意見交換の場を通じて、新たな研究の方向性や評価手法の創出、将来の社会実装を見据えたハーモナイゼーションにつながることを期待しております。

現在、本大会の趣旨を踏まえた特別講演およびシンポジウムの企画を鋭意進めております。本大会が、次世代の環境変異原・ゲノム研究を切り拓く契機となり、学術的にも社会的にも意義深い場となることを心より願っております。

本大会開催の趣意にご賛同いただき、是非とも皆様のご参加とご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

日本環境変異原ゲノム学会
第55回大会
大会会長 
戸塚 ゆ加里
(星薬科大学)
戸塚 ゆ加里
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